9日(月)以降の為替相場は乱高下の可能性も
【注目ポイント】「156.610円」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートでの下値サポートなら、「160.000円」付近までの上昇も視野に
【シナリオ②】同レート割れなら、「152.600円」付近までの下落を想定
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「152.600~160.000円」
【注目材料】衆院選投開票(2月8日)
先月23日、「日米協調介入実施」を想起させる日銀およびNY連銀によるレートチェックの噂が市場を駆け巡ったことで、急速な米ドル売り・円買いフローが示現。合わせて、トランプ大統領による「米ドル安容認発言」が伝えられたことで、さらにその動きが加速し、同27日の米ドル/円は一時「151.994円」まで下落する展開となりました。
その後は、「日米協調介入」への懐疑心とともに、同30日に財務省が公表した「外国為替平衡操作の実施状況(令和7年12月29日~令和8年1月28日)」において、同期間内での当局による為替介入実績がゼロだったこともあり、米ドル/円は「下値固め」→「反発/上昇」の動きに。
ここもとは、ローソク足が約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(移動平均線)付近での推移(上図黄色四角枠)となっていることから、足もとでは“居心地の良い相場水準にある状態”と捉えることも可能です。この状態は、8日(日)に本邦衆院選投開票日を控える中、“嵐の前の静けさ”なのか、はたまた“無風継続のシグナル”なのでしょうか。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 上述した21日MAが横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態になっていること、3) ローソク足の下方に赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなり、ADXの右肩下がりとともに収斂する状態(上図青色点線丸印)になりつつあることから、現在の米ドル/円・日足チャートは上下圧力が拮抗するレンジ相場を示すチャート形状と判断します。
足もとの注目ポイントは・・・21日MAをメドとする「156.610円」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
この先、「156.610円」で下値サポートされた場合は、「下値固め」→「もう一段の上値トライ」となりそうです。当該ケースでは、「BB(ボリンジャーバンド)・+1σライン(≒158.630円)超え」や「+DI>-DIへの変化」なども伴いながら、BB・+2σラインをメドとし、同時に心理的な節目でもある「160.000円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇も視野に入りそうです。ただし、同フローが発生した場合は、再度「当局による為替介入(=米ドル売り・円買い)警戒感」が台頭してくる可能性もあるため、上値余地は限定的と見るべきでしょう。
[シナリオ②]
一方で、「156.610円」を終値ベースで割り込んだ場合は、「基準線割れ」→「下値切り下げ」となりそうです。当該ケースでは、「(心理的な節目である)155.000円割れ」や「遅行スパンの“逆転”」、また「-DI>+DIの乖離拡大」なども伴いながら、BB・-2σラインをメドとする「152.600円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落を想定すべきでしょう。
上記シナリオ①および②を概括すると、現下の米ドル/円は方向感を模索する相場付きとなる中、当面※は「152.600~160.000円」を“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。 (※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
上述の通り、8日(日)に第51回衆院選投開票が実施されます。足もとでは、大手メディアからの「自民党の単独過半数議席獲得予想」あるいは「連立与党(自民党+日本維新の会)で300超の議席獲得予想」といった報道が多くなされる中、為替市場においても類似の心理状態、つまり政権与党の圧勝予測に伴う円売り加速ムード(安心感?) が垣間見えます。事前の期待値が高い場合は、えてして数字が独り歩きをし、いわゆるアンカリング効果に伴う失望や恐怖といった心理状態となる可能性には十分注意が必要でしょう。
合わせて、『選挙は水物』『政治の世界、一寸先は闇』という言葉が人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)される中、9日(月)以降の為替市場においては「セル・ザ・ファクト(知ったら仕舞い)」の動きも含めて、当初想定以上のボラティリティが発生し、乱高下する可能性についても考慮すべきでしょう。よって、「休むも相場」や「売り買いは三日待て」といった相場格言も取り入れつつ、まずはリスク管理を最優先に取り組んでいただくよう、くれぐれもお願いします。
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