90年10月以来、約35年ぶりの高値を示現!
【注目ポイント】「108.000円」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートでの下値サポートなら、「110.740円」付近までの上昇
【シナリオ②】同レート割れなら、「106.370円」付近までの下落を想定
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「106.370~110.740円」
先月22日に発表された豪12月雇用統計が事前予想を上回る内容であったことを受け、RBA(豪中銀)の早期利上げ観測が高まり、豪ドルが主要通貨に対して上昇。翌23日に“日米レートチェック”の噂がマーケットを駆け巡ったことでリスクオフ主体での円買いフローが進展し、豪ドル/円も一旦弱含む展開に。その後は、徐々に上値を切り上げる相場付きが継続し、今週9日には90年10月以来、約35年ぶりの高値となる「110.749円」まで上昇。その後は、一旦の手仕舞いとともに、再びの円買いフローもあり、豪ドル/円は徐々に下押しする動きとなっています。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日および200日MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の上方で推移していること、3) ローソク足が青色雲(=サポート帯、先行スパン)の中で推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)で+DIと-DIが収斂し、ADXが右肩下がりでの推移となっている(上図赤色点線丸印)ことから、現在の豪ドル/円・日足チャートは「上昇トレンド一服」→「下値固め模索」を示すチャート形状と判断します。
そんな中、足もとにおける注目ポイントは・・・約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAをメドとする「108.000円」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が想定する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
この先、「108.000円」で下値サポートされた場合は、「下値固め完了」→「上昇/反発フロー」となりそうです。当該ケースでは、「上昇バンドウォークの再開」や「SARの買いサインへの転換」、また「+DI>-DIへの変化」なども伴いながら、BB(ボリンジャーバンド)・+2σラインをメドとする「110.740円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇となりそうです。
[シナリオ②]
一方で、「108.000円」を終値ベースで割り込んだ場合は、「基準線割れ」→「もう一段の下値切り下げ」となる可能性も。当該ケースでは、「(BB・±2σラインの収縮である)スクイーズの進展」や「遅行スパンのローソク足への近接」、また「+DIと-DIの収斂継続」なども伴いながら、青色雲の下辺である先行2スパンをメドとする「106.370円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落を想定すべきでしょう。ただし、現状では青色雲が厚い形状(=強い下値支持帯)となっているため、下値余地は限定的でしょう。
上記シナリオ①および②を概括すると、現下の豪ドル/円は下値固め模索の相場付きとなる中、当面※は「106.370~110.740円」を“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。 (※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
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