グリッド、上期は売上13.1億円、営業利益2.78億円と前年同期比で大幅増 利益は計画前倒し
サマリー

曽我部完氏(以下、曽我部):みなさま、こんにちは。株式会社グリッド代表取締役社長の曽我部完です。2026年6月期第2四半期の決算説明を行います。
スライドに記載のサマリーについて、詳細をご説明します。
前年同期⽐較

売上および各段階利益のご報告です。当上期の売上高は13億1,500万円、営業利益は2億7,800万円、経常利益は2億8,200万円、当期純利益は1億8,600万円となりました。
前年同期比では、すべての項目で大幅に増加しました。計画比については、売上は計画どおりであり、利益は計画を前倒しして進捗している状況です。
四半期累計⾒通し

四半期累計の見通しです。前期および前々期と比べて売上および利益が堅調に推移しています。
通期の売上計画および利益計画は、当初計画から変更はなく、計画どおりの達成を目指して下期も会社運営に取り組んでいきたいと考えています。
四半期会計⾒通し

四半期会計期間の売上および利益の推移です。売上高は全般的に計画どおり推移しています。
また、AI事業に関しては、これまでの下期偏重型から、売上が平準化される傾向が見られます。今期は比較的、AI関連の売上が平準化されている状況です。
さらに、エネルギーマネジメント領域で進めている蓄電所開発では、第1四半期および第2四半期で一部売上が先行計上されています。下期に向けて徐々に収益に貢献する見込みで、こちらも含めて計画どおり進んでいます。
ドメイン別の売上構成

ドメイン別の売上構成をご説明します。電力領域が51.9パーセント、製造・運輸領域が15.7パーセント、都市・交通領域が23.2パーセント、新たなエネルギーマネジメント領域が上期で6.1パーセントとなりました。
特に都市・交通領域では、新たなビジネスとして鉄道領域が立ち上がり、収益に貢献しています。
AIのフロー型売上とストック型売上

フロー型売上とストック型売上の状況です。上期はフロー型売上が8億8,500万円、ストック型売上が3億4,900万円と、どちらも順調に増加しています。
また、それぞれの顧客単価も上昇しており、プロジェクトの本番導入が堅調に進んでいる結果となりました。
四半期業績推移

四半期累計の業績推移をご説明します。売上は徐々に増加傾向にあります。また、営業利益は前期上期は低調でしたが、今期の上期はバランスを取りながらしっかりと収益を上げることができました。
その結果、各四半期の売上も堅調に上がり、利益もしっかりと出せる体制に移行してきたと考えています。
受注⾼と受注残⾼の推移

受注高と受注残高の推移です。受注についてはインフラ企業との取引が中心となるため、季節性を含め例年どおりの傾向で推移しています。
受注残高は、プロジェクトのデリバリーサイクルが短縮化の傾向にあり、受注から売上計上までのタイミングが比較的早いことから、横ばいに推移しています。
四半期ごとのAIプロジェクト数

プロジェクト数の推移です。プロジェクト数が徐々に増加し、それをこなせる体制が整ってきています。
スライド7ページで示した顧客単価の上昇もあり、ストック型売上とフロー型売上の双方で顧客単価が上昇しています。プロジェクト数と顧客単価の増加に伴い、効率的に開発が進められています。
営業利益増減要因

営業利益の増減要因を説明します。2025年6月期第2四半期の営業利益は6,200万円で、フロー型売上で3億2,200万円、ストック型売上で1億200万円の増加がありました。
主な原価要因および販管費要因については増加が比較的限定的だったため、利益額が大きく上昇する結果となりました。
従業員⼀⼈当たり営業利益

従業員一人当たりの営業利益および従業員数の変遷です。従業員は徐々に増員しています。今期からは特に、エンジニアだけでなく、営業やコンサルティング部門の強化を行っているため、会社全体で人数が増加しています。
一方で、生産性は大きく減少することなく、例年どおりの数字を維持しています。会社全体の規模は拡大していますが、生産性を落とさず体制を強化している状況です。
エンジニア⼀⼈当たり売上⾼

エンジニア一人当たりの売上高の推移です。こちらは生産性を含めて堅調に推移していると考えています。
当社では、比較的平均の有償稼働率を低めに抑えつつ、将来の技術開発に時間を確保するなど、短期的な売上と長期的な開発のバランスを取りながら事業を進めています。
その結果、生産性は堅調に推移しており、エンジニアの生産性も低下することなく体制強化が進んでいます。
主要な経営指標

主な経営指標です。売上高成長率は47.7パーセント、営業利益率は21.1パーセント、ストック型売上比率は例年どおり26.6パーセントで推移しています。
顧客平均売上も上昇しており、主なサービス区分の顧客平均売上は4,030万円と、順調に単価を上げながらビジネスを進めています。
取引先数に関しては一気に拡大するのではなく、当社はインフラ企業を取引先としているため、お客さまに寄り添い、しっかりとその企業を支援していく方針です。徐々にお客さまの数は増加してきている状況です。
貸借対照表

貸借対照表は、後ほどご覧いただければと思います。
「ReNom Railway」機能拡張アップデート開始

最近のトピックスをいくつかご紹介します。鉄道分野では「ReNom Railway」に新たな機能を追加する開発を開始しました。
AI配船計画最適化システム本格運⽤

配船分野では、トクヤマさま向けに新しいシステム導入が完了し、本格運用が開始されました。
業界特化型⽣成AI「GeNom」提供開始

電力業界向けの業界特化型生成AIの開発も行い、先日プレスリリースを行いました。このような活動を通じて、短期的なプロジェクトを進めながら、将来の開発に向けた投資も行っています。
質疑応答:四半期単位の収益変動について

原田真里氏(以下、原田):総務部広報グループリーダーの原田です。「第3四半期、第4四半期の営業利益予想が、期初計画よりも下振れしています。その理由を教えてください。具体的に増える費用があるのでしょうか?」というご質問です。
曽我部:我々は、四半期単位というよりも、通期で全体の売上と利益額をコントロールしながら進めています。
そのため、短期的には四半期単位で収益の上下動が発生します。プロジェクトの都合上、四半期単位で短期的に前倒しで収益が上がる場合もありますが、全体としてはコントロールしつつ、当初計画どおりに売上・利益計画を達成するように動いています。
質疑応答:「GeNom(ジェノム)」への期待について

原田:「『GeNom』の期待ポイントを教えてください」というご質問です。
曽我部:もともと私どもは機械学習やAIの開発を行っており、生成AIが登場して以来、研究開発を繰り返しながら取り組んできた経緯があります。
さまざまなシステムにAIが組み込まれて動作することを視野に入れ、そのような取り組みを進めており、「生成AI単体でもお客さまに価値提供ができるとおもしろい」と考え「GeNom」を開発しました。
特に電力業界では、法制度や行政の施策・政策に対応し、さまざまなオペレーションを変更しなければならないという背景があります。
膨大な制度概要の資料や制度検討に伴うドキュメントが日々リリースされる中で、それを踏まえながら自社の電力政策をどのように進めていくかをお客さまは日々検討されています。
そのような状況において、私どもの技術を活用し、検討時間を少しでも短縮するとともに、より高度な検討を可能にするための支援を目的として、開発を行いました。
「GeNom」は業界特化の生成AIであり、出力される情報の正確性には慎重に注意しなければならないと考えています。
そのため、ハルシネーション対策や参照元データ、一次情報へのアクセスなどをしっかりと担保し、出てきた答えに対して「どの情報を根拠に検討しているのか」を正しく回答できるよう、注意深くシステムを構築してきた背景があります。
現在、一部のお客さまに先行リリースを行っており、お使いいただき始めている電力業界各社から非常に高い評価をいただいています。
したがって、今後はこちらをお客さまに提供しながら、我々のビジネスの幅を少しずつ広げていきたいと考えています。
質疑応答:量子コンピューターの研究開発の進捗について
原田:「量子コンピューターの進捗にアップデートがあれば、教えてください」というご質問です。
曽我部:ちょうど明日、量子コンピューターのトレンドに関するセミナーを開催します。また、社内でもしっかりと開発を進めています。
私たちは2017年頃から量子コンピューターの基礎研究を行ってきました。2024年、2025年あたりから、応用研究を見据えた開発を徐々に進め始めています。
量子コンピューター自体も、約10年前は実用性が乏しく、おもちゃのようなものでした。それが徐々に量子ビット数の増加に伴い、少し先を見据えると、いずれ社会実装されるタイミングが来てもおかしくないと考えられるようになり、応用研究へとシフトしています。
当社は社会インフラの計画やオペレーションを祖業として日々取り組んでいます。この領域への適用を目指し、量子コンピューターの量子回路開発を進めています。特に、電力分野の計画に適用するための量子回路の開発に力を入れています。
さらに踏み込むと、インフラの企業は不確実性にさらされながら計画やオペレーションを行うという問題があります。そのため、この問題を量子コンピューターで具体的にどのように解決する方法があるのかを検討し、それに対応する量子回路を実際に開発し、特許申請を進めています。
こうした取り組みが具体的に進展している中で、内部の研究チームが開発を進めています。将来的に量子コンピューターが社会実装されるタイミングで、当社のアルゴリズムや量子回路が計算の一部として機能することを見据えながら、現在R&Dを進めています。
また、一部のお客さまと協業しながら、「R&Dを一緒に進めていきましょう」ということで、自動車会社さまとお話ししながら、当社の研究チームもお客さまと一緒に動き、新しいアルゴリズムの開発にも取り組んでいる状況です。
質疑応答:今後の課題について
原田:「とても順調に成長なさっているように見えますが、あえて課題を挙げるとすれば、何でしょうか?」というご質問です。
曽我部:当社はもともと比較的難しい問題を解いているということで、以前はデリバリーサイクルが非常に長く、1つのプロジェクトに長い時間をかけて取り組み、コツコツと問題に向き合っていました。
現在は、会社の体制や組織が徐々に拡大し、以前と比べて効率的な開発が少しずつ可能になってきました。
その結果、デリバリーサイクルも短縮されつつあり、お客さまにより迅速に価値を提供できるよう、全員が工夫しながら取り組んでいます。これが数年前と比較して大きく変化した点です。
一方で、今後の課題として、体制や組織を拡大していく中で、個々人の能力に頼るだけでなく、組織全体でどのように戦っていくかが重要なテーマとなっています。
拡大する組織が一丸となって同じ方向を向き、収益管理を確実に行い、お客さまにご迷惑をおかけしないよう効率的に開発を進め、個人の能力だけでなく総合的な会社全体の力で戦っていく段階に移行していかなければなりません。
それを全員で成長しながら進めていくことが、現在我々が直面している課題です。この課題にしっかり取り組み、会社をさらに成長させていきたいと考えています。
関連銘柄
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