ドル高が再び強まる 原油が一時82ドル台に急騰 中東情勢が依然混迷=NY為替概況
ドル高が再び強まる 原油が一時82ドル台に急騰 中東情勢が依然混迷=NY為替概況
きょうのNY為替市場、中東情勢が依然として混迷する中、為替市場は再びドル高が強まっている。イランが本日もカタールやクウェート、UAE、バーレーンなど米軍基地がある中東諸国にミサイルおよびドローン攻撃を実施しており、中東情勢に沈静化の気配が依然見当たらない。
この動きを見て原油相場が一時82ドル台まで急騰しており、米国債利回りも連れ高となる中、ドルへの逃避買いが続いている。
ドル円は終盤に伸び悩んだものの、一時157円台後半まで上昇し、強い上値抵抗として意識されている158円台を再びうかがう展開が見られた。水準を突破すれば160円を再度視野に入いるとの声も出ている。終盤に伸び悩については、エネルギー価格の上昇を抑えるため、米財務省が原油先物市場で対応策を検討している可能性があるとの報道が流れていた。具体策は伝わっていない。なお、トランプ大統領は戦略石油備蓄(SPR)の放出には現時点で消極的な姿勢を示していた。
ユーロドルは1.15ドル台に一時下落。本日1.1670ドル付近に来ている200日線を下放れる展開が見られ、下値警戒感が強まっている。一方、ユーロ円は183円台に一時上昇していたものの、182円に伸び悩む展開。円安はそれほど強まっておらず、ユーロドルの下げに追随していた。
専ら原油とドルの動きにユーロドルは左右されているが、原油と天然ガスの価格急騰が欧州の脆弱さを浮き彫りにし、ユーロを圧迫しているとの指摘も出ている。エネルギー価格が上昇すると域内の貿易収支は悪化し、ユーロはその痛みを反映する傾向があるという。
中東での戦争を受けて原油価格が15%余り上昇し、天然ガス価格は一時2倍に跳ね上がった。今週のユーロドルは約2%下落。エネルギーの輸入依存度が高い欧州では、世界最大の産油国である米国に比べて、エネルギー価格の上昇が成長や購買力により直接的に影響する。2022年のロシアのウクライナ侵略によるエネルギー危機で、ユーロドルがパリティ(1.00ドル)を割り込んだのもこうした背景があった。アナリストは、エネルギーショックの持続期間こそが、広範な安全資産への逃避よりもユーロにとって遥かに重要なテーマで、1.10-1.12ドル程度まで下落するのか、それとも1.15ドル近辺で下支えされるのかを左右するという。
ポンドドルは1.32ドル台に一時下落。100日線を下放れる展開が続いており、下値警戒感を強めているが、目先は今週の安値1.3250ドル付近が意識される。一方、ポンド円は210円台に上昇。本日210.20円付近に来ている21日線を回復。
英企業の賃金上昇率の予想が約4年ぶりの低水準だったことが英中銀の調査で明らかとなった。英中銀は、利下げに向けて賃金上昇圧力の鈍化を示す兆しを探っているが、本日の月次調査では、3カ月移動平均ベースの1年先の賃金上昇率予想が3.6%と22年の調査開始以来の最低水準に並んだ。英中銀の目標に徐々に近づきつつあるものの、依然として高めの水準ではある。
ただし、今回の調査はイラン情勢の悪化で掻き消される可能性が高いと見られている。紛争によってエネルギー価格が急騰しており、それがインフレを押し上げ、予定されている利下げを遅らせる要因になる可能性がある。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
きょうのNY為替市場、中東情勢が依然として混迷する中、為替市場は再びドル高が強まっている。イランが本日もカタールやクウェート、UAE、バーレーンなど米軍基地がある中東諸国にミサイルおよびドローン攻撃を実施しており、中東情勢に沈静化の気配が依然見当たらない。
この動きを見て原油相場が一時82ドル台まで急騰しており、米国債利回りも連れ高となる中、ドルへの逃避買いが続いている。
ドル円は終盤に伸び悩んだものの、一時157円台後半まで上昇し、強い上値抵抗として意識されている158円台を再びうかがう展開が見られた。水準を突破すれば160円を再度視野に入いるとの声も出ている。終盤に伸び悩については、エネルギー価格の上昇を抑えるため、米財務省が原油先物市場で対応策を検討している可能性があるとの報道が流れていた。具体策は伝わっていない。なお、トランプ大統領は戦略石油備蓄(SPR)の放出には現時点で消極的な姿勢を示していた。
ユーロドルは1.15ドル台に一時下落。本日1.1670ドル付近に来ている200日線を下放れる展開が見られ、下値警戒感が強まっている。一方、ユーロ円は183円台に一時上昇していたものの、182円に伸び悩む展開。円安はそれほど強まっておらず、ユーロドルの下げに追随していた。
専ら原油とドルの動きにユーロドルは左右されているが、原油と天然ガスの価格急騰が欧州の脆弱さを浮き彫りにし、ユーロを圧迫しているとの指摘も出ている。エネルギー価格が上昇すると域内の貿易収支は悪化し、ユーロはその痛みを反映する傾向があるという。
中東での戦争を受けて原油価格が15%余り上昇し、天然ガス価格は一時2倍に跳ね上がった。今週のユーロドルは約2%下落。エネルギーの輸入依存度が高い欧州では、世界最大の産油国である米国に比べて、エネルギー価格の上昇が成長や購買力により直接的に影響する。2022年のロシアのウクライナ侵略によるエネルギー危機で、ユーロドルがパリティ(1.00ドル)を割り込んだのもこうした背景があった。アナリストは、エネルギーショックの持続期間こそが、広範な安全資産への逃避よりもユーロにとって遥かに重要なテーマで、1.10-1.12ドル程度まで下落するのか、それとも1.15ドル近辺で下支えされるのかを左右するという。
ポンドドルは1.32ドル台に一時下落。100日線を下放れる展開が続いており、下値警戒感を強めているが、目先は今週の安値1.3250ドル付近が意識される。一方、ポンド円は210円台に上昇。本日210.20円付近に来ている21日線を回復。
英企業の賃金上昇率の予想が約4年ぶりの低水準だったことが英中銀の調査で明らかとなった。英中銀は、利下げに向けて賃金上昇圧力の鈍化を示す兆しを探っているが、本日の月次調査では、3カ月移動平均ベースの1年先の賃金上昇率予想が3.6%と22年の調査開始以来の最低水準に並んだ。英中銀の目標に徐々に近づきつつあるものの、依然として高めの水準ではある。
ただし、今回の調査はイラン情勢の悪化で掻き消される可能性が高いと見られている。紛争によってエネルギー価格が急騰しており、それがインフレを押し上げ、予定されている利下げを遅らせる要因になる可能性がある。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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