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*10:24JST アキレス---プラスチック加工技術を核に高付加価値領域へシフト、PBR0.5倍台で推移
アキレス<5142>は、1947年の設立以来、上履きや靴などのゴム製品からプラスチック加工へと領域を広げ、現在は東証プライム市場に上場する総合プラスチック加工メーカーである。同社は「製膜・発泡・成型」をコア技術とし、身近な日用品から最先端の半導体関連製品まで多岐にわたる製品・サービスを世界に提供しており、環境配慮型フィルムや断熱資材による省エネ、防災用品、インフラ老朽化対策など、社会的課題の解決に資する取り組みも展開している。事業は組織再編を経て、車輌資材やフィルム、ウレタン、工業資材製品の「第一事業部」、断熱・建装・防災対策製品の「第二事業部」、そしてジュニアスポーツシューズ「瞬足」などのブランドを有する「シューズBU」の3セグメントで構成される。シューズBUの売上高構成比は13%程度、その他87%は生産資材・中間素材が占めており、複数分野に事業を展開する多角的な事業構成が特長となる。国内を中心に培った高い技術力とノウハウ、ブランド力を武器に、北米や東アジアを重点エリアとしてグローバルにもソリューションを水平展開する形態をとっている。
同社の強みは、第一に、長年蓄積してきた「製膜・発泡・製膜」のコア技術に、多様な関連技術を掛け合わせることで、顧客の顕在・潜在ニーズに即応できる高度な開発・解決能力を有している点である。さらに今後はプロダクトアウトからマーケットイン視点を強化し、アイデアによってテクノロジーを組み合わせることで独自の価値創造を展望している。第二に、特定の業界に依存しない事業ポートフォリオの広さと、それらがシナジーを発揮して成長分野へ参入できる体制が整っている点である。例えば、工業資材で培った導電性技術をモビリティ分野に応用し、帯電量軽減により快適なドライビングに資する運転席用のシート材を開発するなど、既存技術の事業横断的な取り組みによる高成長市場でのシェア拡大を図っている。第三に、グローバルな供給体制と特定市場における高いプレゼンスが挙げられる。特にフィルムのライフサイエンス分野や、半導体ウエハー搬送用部材といったエレクトロニクス分野において、品質と信頼を背景に強固な顧客基盤を築いており、バイオ医薬品市場や生成AI向け半導体市況の活況を直接的な成長の追い風にできる体制を構築している。
2026年3月期の第3四半期売上高は60,454百万円(前年同期比3.4%増)、営業利益は2,419百万円(前年同期は55百万円の営業利益)と大幅増益を達成した。好調の背景には、車輌用資材や寝具用ウレタンの苦戦がありながらも、ライフサイエンス分野やエレクトロニクス分野向けのフィルム、半導体分野でのウエハー搬送用や製造工程用の工業資材の伸長等の牽引があげられる。加えて、製造現場での継続的な原価低減活動や全社的な経費抑制、価格改定の推進が利益を大きく押し上げた。通期業績予想については、第3四半期までの好調な推移を踏まえて上方修正を発表した。最新の通期見通しでは、売上高は81,000百万円(前期比2.4%増)で据え置き、営業利益は2,300百万円(従来計画1,800百万円、前期は436百万円の営業損失)と黒字転換を見込んでいる。市場環境についても、半導体需要の増加やバイオテクノロジーの進展など、同社の強みを活かせる分野での需要拡大が続いている。
今後の成長見通しについては、2027年度までの中期経営計画において、収益力の再構築と強化を最優先課題に掲げている。同社は2027年度に売上高880億円、営業利益率3.4%、ROE5.0%以上の達成を目標としており、さらに2030年度には売上高1,000億円規模、営業利益率5.0%水準への拡大を目指している。成長の原動力となるのは、エレクトロニクス、モビリティ、メディカル&ヘルスケア、コンストラクション&インフラ、セーフティ・アクティビティといった重点5分野への経営資源の集中である。具体的には、バイオ医薬品市場向けの高機能フィルムの拡販や半導体関連資材のグローバルな供給体制強化などを通じて、トップラインと利益率の両面で成長を図る方針である。また、戦略的なM&Aや他企業とのアライアンスも視野に入れ、自社技術と外部リソースの融合による非連続な成長も追求していく。
株主還元について、同社は継続的かつ安定的な配当を基本としつつ、自己株式の取得も機動的に実施することで総合的な還元の充実を図ることを方針としている。中期経営計画における基本方針として、直近の経営状況を踏まえ、当面は配当性向30%以上、1株当たり年間配当金50円を意識した配当を行うことを掲げており、株主重視の姿勢を鮮明にしている。2026年3月期の年間配当予想については、前回公表の1株当たり30円(期末配当)を維持しているが、これは前期実績の20円から大幅な増配となる計画。また、同社のPBRは0.5倍台と1倍を大きく下回る水準にあることから、今後はIR活動の強化や英文開示の拡充等のサステナビリティ強化、資本効率を意識した経営を通じて、市場からの評価向上と資本コストを上回るROEの達成に注力していく方針である。
総じて、アキレスは強固な技術基盤をベースに、成長著しい半導体やメディカル分野へのシフトを加速させており、構造改革による収益力の劇的な改善が数字として現れ始めている。「靴の会社」というイメージから脱却し、中期経営計画で示された「グローバル ソリューション プロバイダー」への変貌と、積極的な株主還元姿勢を両立させる同社の今後の動向に注目したい。
<KM>
同社の強みは、第一に、長年蓄積してきた「製膜・発泡・製膜」のコア技術に、多様な関連技術を掛け合わせることで、顧客の顕在・潜在ニーズに即応できる高度な開発・解決能力を有している点である。さらに今後はプロダクトアウトからマーケットイン視点を強化し、アイデアによってテクノロジーを組み合わせることで独自の価値創造を展望している。第二に、特定の業界に依存しない事業ポートフォリオの広さと、それらがシナジーを発揮して成長分野へ参入できる体制が整っている点である。例えば、工業資材で培った導電性技術をモビリティ分野に応用し、帯電量軽減により快適なドライビングに資する運転席用のシート材を開発するなど、既存技術の事業横断的な取り組みによる高成長市場でのシェア拡大を図っている。第三に、グローバルな供給体制と特定市場における高いプレゼンスが挙げられる。特にフィルムのライフサイエンス分野や、半導体ウエハー搬送用部材といったエレクトロニクス分野において、品質と信頼を背景に強固な顧客基盤を築いており、バイオ医薬品市場や生成AI向け半導体市況の活況を直接的な成長の追い風にできる体制を構築している。
2026年3月期の第3四半期売上高は60,454百万円(前年同期比3.4%増)、営業利益は2,419百万円(前年同期は55百万円の営業利益)と大幅増益を達成した。好調の背景には、車輌用資材や寝具用ウレタンの苦戦がありながらも、ライフサイエンス分野やエレクトロニクス分野向けのフィルム、半導体分野でのウエハー搬送用や製造工程用の工業資材の伸長等の牽引があげられる。加えて、製造現場での継続的な原価低減活動や全社的な経費抑制、価格改定の推進が利益を大きく押し上げた。通期業績予想については、第3四半期までの好調な推移を踏まえて上方修正を発表した。最新の通期見通しでは、売上高は81,000百万円(前期比2.4%増)で据え置き、営業利益は2,300百万円(従来計画1,800百万円、前期は436百万円の営業損失)と黒字転換を見込んでいる。市場環境についても、半導体需要の増加やバイオテクノロジーの進展など、同社の強みを活かせる分野での需要拡大が続いている。
今後の成長見通しについては、2027年度までの中期経営計画において、収益力の再構築と強化を最優先課題に掲げている。同社は2027年度に売上高880億円、営業利益率3.4%、ROE5.0%以上の達成を目標としており、さらに2030年度には売上高1,000億円規模、営業利益率5.0%水準への拡大を目指している。成長の原動力となるのは、エレクトロニクス、モビリティ、メディカル&ヘルスケア、コンストラクション&インフラ、セーフティ・アクティビティといった重点5分野への経営資源の集中である。具体的には、バイオ医薬品市場向けの高機能フィルムの拡販や半導体関連資材のグローバルな供給体制強化などを通じて、トップラインと利益率の両面で成長を図る方針である。また、戦略的なM&Aや他企業とのアライアンスも視野に入れ、自社技術と外部リソースの融合による非連続な成長も追求していく。
株主還元について、同社は継続的かつ安定的な配当を基本としつつ、自己株式の取得も機動的に実施することで総合的な還元の充実を図ることを方針としている。中期経営計画における基本方針として、直近の経営状況を踏まえ、当面は配当性向30%以上、1株当たり年間配当金50円を意識した配当を行うことを掲げており、株主重視の姿勢を鮮明にしている。2026年3月期の年間配当予想については、前回公表の1株当たり30円(期末配当)を維持しているが、これは前期実績の20円から大幅な増配となる計画。また、同社のPBRは0.5倍台と1倍を大きく下回る水準にあることから、今後はIR活動の強化や英文開示の拡充等のサステナビリティ強化、資本効率を意識した経営を通じて、市場からの評価向上と資本コストを上回るROEの達成に注力していく方針である。
総じて、アキレスは強固な技術基盤をベースに、成長著しい半導体やメディカル分野へのシフトを加速させており、構造改革による収益力の劇的な改善が数字として現れ始めている。「靴の会社」というイメージから脱却し、中期経営計画で示された「グローバル ソリューション プロバイダー」への変貌と、積極的な株主還元姿勢を両立させる同社の今後の動向に注目したい。
<KM>
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